引用元:メシのはてなさん https://www.hotpepper.jp/mesitsu/entry/tatsuya-ookawa/17-10163
今回は日本を代表する発酵食品、「納豆」に関する疑問を解決します。
おおおぉ!納豆!
素朴な疑問が……。「納豆」が体にいいことはわかっているのですが、独特な風味のするこの「納豆」を、誰が一番最初に食べようと思ったのでしょうか?
他にも、腐っているのになぜ賞味期限があるのか、なぜ関西の人が「納豆」を食べないのかなど、考えれば考えるほど、「納豆」についての疑問は深まるばかり……。
これらの疑問を解決すれば、より「納豆」がおいしく感じられるかもしれない!
「腐敗」と「発酵」は別物。「納豆」は腐っていない
今回お話をうかがうのは、筑波大学人文社会系教授であり、『納豆のはなし: 文豪も愛した納豆と日本人のくらし』の著者・石塚修(いしづかおさむ)先生です。
石塚修(いしづかおさむ)
1961年栃木県生まれ。1986年筑波大学大学院修了。博士(学術)。筑波大学人文社会系教授。2005年第2回納豆研究奨励金奨励研究準入選。2014年第25回茶道文化学術奨励賞受賞。主な著書に『西鶴の文芸と茶の湯』(2014年、思文閣出版)など。
「腐敗」と「発酵」は人への働きかけが有益か有害かで分けられるのです。
実は「『納豆』はすでに腐っているのに、なぜ賞味期限があるのか?」という質問も考えていたのですが。そうなると……
答えは「『納豆』は腐っていないので、食べてみてお腹を壊すまでが賞味期限」ですね。
そうだと思ってました!!!
ところで、誰が「納豆」を一番最初に食べたのでしょうか?
よく知られているのは「源義家説」「光厳(こうごん)法皇説」です。他には「聖徳太子説」「加藤清正説」「伊達政宗説」「豊臣秀吉説」など、諸説あります。
どの説も共通しているのは、馬ですね。「村人から食料として献納された豆が馬の体温で糸を引くようになったものを食べた」など、どの説にも馬が出てくるんです。これは馬の体温が、納豆菌が発酵しやすい温度であることが挙げられます。あと、味噌を醸造する過程で大豆の保管温度を間違えてしまい、「納豆」ができてしまったという説もありますね。
確かに、味噌を作ろうとして「納豆」ができてしまった話は説得力があります。「納豆」に限った話ではありませんが、あの独特な風味を嗅いで、最初に食べようと思った人は勇気がありますね。
そこは日本人のもったいない精神でしょうね。捨てるのはもったいないと思い、食べ続けていたら健康になった、長生きしたなど、科学的な根拠がなくても昔の人は「納豆」が体にいいことをわかっていたんでしょう。
ううぅーん。奥が深い。とにかく良くぞ納豆を見つけてくれました!
今日も歴史に思いをはせながらぐるぐる混ぜて納豆を食べましょう。
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